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自分のネイルサロンを目指すネイリストの記録

身近なクッキーと出会わせてくれたキャバ嬢さん

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クッキーと読書

緊急事態宣言も解除され、今月からまたお店の営業が始まった。

あ~、長かったなぁ。

3月の末にもコロナ蔓延による緊張感はかなりあったけど、「これからコロナのせいでしばらく来れなくなるかも」というお客さんの考えからか?割と駆け込み乗車のようにお客さんが来てくれた3月。

 

案の定、4月や5月は飲食店や美容室、ネイルサロンなども休業しないと白い目で見られるような状況に。

 

緊急事態宣言が解除されたからと言ってウイルスがなくなったわけでもないし、コロナのワクチンができたわけでもない。

 

ただ一種の「けじめ」のような宣言なのかな。

お店が再開できたのはありがたいことだけど、怖いほどお客さんが減ってしまった。

 

まあ想像していた事態だけどね…それでもウチのお店は結構恵まれている方で、オーナーのお蔭でお店は閉店せずに済んだ。

 

それだけでも感謝するべきだよね。

 

そして裁縫が得意な後輩の女の子が手作りの布マスクを作ってくれたんだけど、結構分厚くて今の梅雨の時期には少し息苦しいのが本音。

 

くれた本人も「通勤のときだけでも良かったら使ってください」だって。

 

花柄の布で、裏地もしっかりと縫い付けてある、かなり頑丈なタイプの手作りマスク。

実は旦那が花粉症なので幸いなことに(?)不織布のマスクはある程度家にコロナ前からストックがある。

旦那の何でも貯め込む癖に初めて感謝だね(笑)。

 

そうそう、ここ最近ずっとコロナが蔓延している原因の一つとニュースで言われている「夜の街」…実はウチのお店にも結構ちょこちょこ夜の街で働いているお客さんが来てくれるから、あまり「夜の街」と何度もニュースで強調されてしまうと少し可哀相に思ってしまう自分がいたりする。

 

今月来てくれた数少ないお客さんの中にも、キャバクラで働いている人が一人いた。

 

そういう業界の人は結構最初からオープンにお仕事の話をしてくれる人が多い。

 

特に職業のことはこちらから質問したりはしないけど、割と自分の方から「キャバクラで働いているんですよ」と教えてくれたりする。

 

あ、割とお店から近いスナックのママさんも来てくれたことも以前あったね。

 

水商売のお仕事している人はかなり高確率で派手なネイルを好むからね。

ネイルに関しても結構やりがいがある(笑)。

 

そしてやっぱり少し特殊な業界の人たちだから、お話を聞いていて面白い。

 

女のいない男たち (文春文庫)

女のいない男たち (文春文庫)

 

 

最近やたらと村上春樹の古い小説を読むことが多いのだけど、「女のいない男たち」の中の短編小説の一つで主人公が自分の気持ちと状態を手紙で書いていたときの文章をふと思い出してしまった…たしか、ときどき自分がまるで獲れたての透き通ったイカのようであるかのような気分になる、とか。

 

自分が半分ぐらい透明になったような気分になる、ってね。

透明になったような気分、とは決して自分のことが良く見えて分かるようになったということではない気がする。

むしろその反対というか…身体に心が着いて行けなくてヘトヘトになってよく分からなくなっている状態なのではないかな?

 

まるで今の私の気持ちみたい。

こんなにサロンがガラガラになってしまったのは史上初めて。ときどき自分が夢を見ているだけなのか、と思ったりするときもあるけど、残念ながら正真正銘現実でしかない。あ~あ。

 

コロナは紫外線や温度で弱くなると聞いたし、夏の終わりぐらいにはコロナも収まって元通りに近い安心な生活に戻っているといいな。

うん、そう願うしかない。

 

★★★今日の幸せを感じたこと★★★
実はお客さんとして来てくれたキャバクラのお姉さん、小さなお菓子を一つくれたんだよね。スーパーでよく見かける小ぶりなクッキーだけど、今日開けて試してみたら意外とハマる美味しさだった!今度自分でも買おう。